クリニックブログ

みなさん、こんにちは！

ひしかわ歯科矯正歯科、歯科衛生士のふじもとです。

 

暑い日が続いていますが、こんな季節に食べたくなるのがアイスクリームなどの冷たい食べ物ですよね。

しかし、冷たいものがしみておいしく食べられない人も多いのではないでしょうか？

そこで今回は知覚過敏になる原因と治療方法についてお話ししていきます。

 

【どうして知覚過敏になるの？】

知覚過敏の原因は歯の一層内側にある象牙質と言われる部分が露出することによって引き起こされます。

健康な状態の歯は象牙質が露出していることはほとんどありません。

では、何が原因でこうなってしまうのでしょうか。

 

知覚過敏を引き起こす原因

・歯ぎしり、食いしばり

歯ぎしり、食いしばりは知覚過敏を引き起こす大きな要因のひとつです。

毎日のように強く歯ぎしりや食いしばりをしていると、歯に強い力がかかり歯の表面に大きな負担がかかることによってエナメル質に傷がついたりヒビが入ったりすることがあります。

また、写真のような歯と歯茎のさかい目で象牙質が露出しているような「くさび状欠損」を引き起こしてしまうこともあります。

歯ぎしり、食いしばりは大人だけでなく子供もしている場合があります。強い力で歯ぎしりや食いしばりを続けると歯がすり減って平らになってきてしますことがあります。これを「咬耗症」といいます。

・歯周病

健康な歯茎の場合、歯の根の部分の象牙質は歯茎に覆われて外の刺激から守られるようになっています。しかし、歯周病か進行して歯茎が下がってくることがあるのです。

・過度な力での歯磨き

皆さんが毎日行っているであろう歯磨きですが強すぎる力で磨いてしまうと歯や歯茎を傷つけてしまうことがあります。毎日続けていることだからこそ正しい方法で行う必要があるのです。

 

【知覚過敏の治療方法】

・薬剤の塗布

知覚過敏の症状を抑える薬剤を歯に直接塗布します。塗布することで神経へ刺激が伝わることを軽減させる効果が期待されます。効果や持続期間には個人差があります。

・詰め物をする

コンポジットレジンと言われる歯科用のプラスチック材料を歯に詰めます。一日で終わる治療で、特にくさび状欠損の場合に効果が期待されます。

・ナイトガード（夜用マウスピース）

寝ている間の歯ぎしりや食いしばりは無意識のうちに起こっているため、自分自身では対策できません。そのため寝ている間だけマウスピースをつけて強い力がかかってしまうことを防ぎます。

・フッ化物塗布

フッ素には歯を強くする作用があるため知覚過敏を抑える効果が期待できます。

・知覚過敏用歯磨き粉を使用する

知覚過敏用歯磨き粉には主に２種類の成分が入っていることが特徴です。

刺激が伝わる象牙質の中の細い管をふさぐ効果がある「乳化アルミニウム」と刺激の伝達を防ぐ「硝酸カリウム」です。

歯磨き粉は継続して使用することによって効果が発揮されます。ぜひおすすめの歯磨き粉を歯科衛生士にお尋ねください。

 

知覚過敏の症状を改善させ、おいしくアイスを食べて暑い夏を乗り切りましょう！

 

知覚過敏の症状だけでなく、ズキっとした一過性の痛みがみられる場合や急に歯が痛くなって我慢できない場合には救急外来をお読みください。