〒658-0015
兵庫県神戸市東灘区本山南町7丁目3-15
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虫歯治療と言えば、「歯を削り、つめ物を詰めてすぐ終わる」というイメージではないでしょうか。
間違いではありませんが、削らないでよい虫歯もあります。
適当に詰めたら、また虫歯になるかもしれません。
ここでは、当院が虫歯治療の際に特にこだわっている部分をご紹介します。
保険診療であっても手を抜くことなく、カラダに優しい治療を目指して、一生懸命取り組んでいます。
電動麻酔注射器の使用
麻酔の注射による痛みは、歯科界の大きな課題の一つです。
人間の手で行う注射は、注入圧にムラがあり痛みを伴う原因になっていました。
当院では、これを電動式にすることで痛みを軽減しています。
また、表面麻酔や極細の注射針、麻酔薬の温度管理を併用することでより効果を発揮します。
できる限り金属を使わない意味
日本の保険制度では、虫歯を治療する場合、金属か歯科用樹脂を使うのが一般的です。
金属は確かに丈夫ですが、審美性に欠け、微量ながら口の中で溶け、金属アレルギーや歯ぐきの変色につながる可能性が指摘されています。
当院では、部位による力のかかり具合や再治療の可能性などを十分に考慮に入れた上で、可能な限り歯科用樹脂を選択して治療を行っております。
接着力の向上と再う蝕の防止
当院では、必要に応じてラバーダムと呼ばれるゴムのシートを用いて虫歯治療を行っています。
クリニックとしては、手間やコストはかかりますが (保険点数は存在しません)、再治療の少ない治療を提供する為、必要なものだと考えています。
細菌が増えると、虫歯に罹患するリスクが高くなります。予防のためにも、セルフケアに加えて歯科医院での定期的なメインテナンスを通じて、お口の中の細菌量をコントロールしましょう。
虫歯菌は糖を餌にして増殖し、お口の中に酸を放出します。歯は酸に弱く、簡単に溶けてしまうのです。糖質の摂りすぎには注意し、食後は必ず歯磨きをするように心がけましょう。
歯磨きを丁寧に行っても、歯質が弱ければ虫歯リスクが高くなります。歯質を強化するフッ素塗布を定期的に行い、虫歯に負けない強い歯を作りましょう。
歯の表面にあるエナメル質がわずかに溶け始めています。歯が白く濁ったように見えますが穴も開いておらず、自覚症状もありません。
歯を削らなくても、フッ素塗布や正しい歯磨きを継続すると治る可能性があります。
エナメル質の表面が黒ずんでいる状態です。この状態でも痛みや違和感はほとんどありません。細菌に感染した部分のみを最小限削り、素材がプラスチックのCR(コンポジットレジン)で充填していきます。
エナメル質の奥の象牙質にまで細菌が進行しているため、痛みや知覚過敏(冷たいものがしみる)が生じている状態です。
虫歯を削って、C1と同じようにコンポジットレジンを充填したり、詰め物(インレー)を詰めたりします。
象牙質の内部にある歯髄が細菌に感染しています。歯髄の中には、神経が通っているため、激しい痛みが出るのが特徴です。
細菌の感染部位である「神経」を除去し、歯の内部を徹底して綺麗にしていきます。その後に被せ物を被せるのが一般的な流れです。
歯の大半が虫歯になり、根っこの部分しか残っていない状況です。「神経」が失われていることが多く、痛みを感じないこともあります。しかし細菌はまだ存在してます。
状況によって被せ物を製作したり、抜歯をしたりします。周囲の歯にも悪影響を及ぼすので早急に治療しなければなりません。
歯の根管は複雑な形状をしているので、肉眼では細部まで捉えらず、どうしても歯科医師の経験や勘に頼ってしまいます。 そこで当院では、約25倍にまで拡大可能なマイクロスコープを使用して患部を拡大視し、肉眼では見えないところを「見える化」して治療を行っています。 治療部位をしっかり把握できるので、汚染部位の取り残しを防ぎ、そして歯質の削り過ぎも防ぐだけでなく、治療時間の短縮にもつながるので、患者さんの負担を軽減できます。
歯内治療(根管治療)を行う前に、まず歯科用CTで患部を立体的に「見える化」します。 歯科用CTを活用することで患部の細かい情報まで得られるので、正確な診査・診断ができ、精密治療が可能になります。
防湿とは、治療する歯の部位だけを露出させることができるシートです。
治療部位に唾液や細菌が入ってしまうと、再発につながってしまうので、防湿で侵入を防ぎます。
また、治療する部位だけを露出することで、他の歯に気を取られることがないので治療に集中することができます
欧米では歯内治療(根管治療)の際に防湿は必須ですが、日本ではまだあまり浸透しておらず再発のリスクが高くなっています。
当院では防湿も保険診療で行っております。
歯内治療(根管治療)では、虫歯に侵された歯の根の汚染された組織を除去するために「ファイル」と呼ばれる治療器具を使用します。 このファイルは多くの歯科医院ではステンレス製のものを使用していますが、神経が通っている根管内は複雑に湾曲していることが多く、しなやかな特性を持つニッケルチタンファイルを使用すれば、柔軟に精密な組織を除去できます。
現在どんな状況でどんな治療が必要なのかをお話します。
当院ではほぼすべての症例でマイクロスコープと歯科用CTを使用して正確な診査・診断をします。
※保険診療で行います
根管内の神経や感染した内部をマイクロスコープを使用しながら掃除して、細菌を除去します。
根管内のお掃除が終わったら、根管内を薬品で洗浄し、根管内を殺菌します。その日は、仮歯をつけて終了です。
菌が残っていれば再発する可能性があるので細部まで根管内をしっかり洗浄します。
症状の確認をし、膿などの炎症がないことを確認します。
その後、根管の先端まですき間が入らないように、詰め物をします。
歯の破折と、細菌の再感染を防ぐためにファイバー(ガラス繊維)を立て、仮歯をつけます。
経過観察は基本的に術後1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月にレントゲン検査と歯の診査を行います。歯の安定が判断できたら、被せ物の治療に進みます。
根管治療を行った歯の再発を防ぐには治療した歯に合う被せ物をすることが大切です。被せ物も保険診療と自費診療がありますが、審美・機能面で優れている自費診療をお勧めする場合が多いです。
当院では、削らないで良い大きさと判断した虫歯は、専用の用紙にチェックしておくにとどめ、削らずに経過を観察することにしています。
一度削った歯は、横から虫歯になる可能性が高く、「いかに手をつけないか」が歯の寿命を左右するためです。
定期的にご来院いただき、虫歯の進行度合いを確認しながら、適切なタイミングで治療として介入したいと考えています。
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