〒658-0015
兵庫県神戸市東灘区本山南町7丁目3-15
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こんにちは。院長の菱川です。
ホームページがリニューアルされ、ブログが新設されました。
今回が初めての投稿となります。
数ある歯科医院の中からお選びいただき、またブログにも目を通していただき有難うございます。
過去にも歯科に関するブログを作ったり、定期的にコラムを書いたりと文章で表現をしてきました。
文章を書くのは好きなので、細く長く続けて参ります。宜しくお願い致します。
今回は、今なお世界で猛威をふるう、新型コロナウイルス感染症に対して、当院の対応と今後の方針をご報告させていただきます。
皆様におかれましても、先行きの見えない不安な日々をお過ごしのことと、お察し申し上げます。
4月7日、兵庫県に緊急事態宣言が発令されました。
歯科医院は医療機関なので、緊急事態措置の中でも、休業や時短の要請があったわけではありません。
それでも、未知のウイルスが今まさに蔓延しようとしている中、その全貌が見えず、対策方法も確立されていない状況で、患者さんやスタッフ、関わる全ての人の安全を考えると、普段通りの診療を行なう気持ちにはなれませんでした。
そこで、既に予約のあった患者さん、一人一人に電話で事情を説明させていただき、必要な治療を除く全ての予約を延期・キャンセルさせていただきました。
“緊急事態宣言に対して当院の対応” — ひしかわ歯科クリニック
日本政府から兵庫県に対して、緊急事態宣言の発令を受け、ひしかわ歯科クリニックでは2020年4月8日以降の診療について、一時的に以下のように変更させてただきます。
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電話をした全ての患者さんが、状況を理解して、予約の変更を快諾してくださいました。
と同時に、多くの方に応援と感謝の言葉をかけていただきました。
素敵な患者さんに恵まれ、うちのクリニックは本当に幸せなクリニックだなと再確認しました。有難うございます
緊急事態宣言が発令された際に仮に定められた期限である、5月6日が近づいてきたところで、その延長が決定されました。
ここで、自粛診療をしていた私たちは選択を迫られます。
このまま自粛診療を続けるのか、それとも再開するのか。
結論から言うと、私たちは、再開することを選びました。
再開することを選んだ理由と、感染症に対する対応、私の今の思いを以下に綴ります。
今日まで、多数の専門家、医療従事者、仲間の歯科医師の努力で新型コロナウイルスそのものの情報、対応方法、対策が少しずつ分かってきました。
多くの情報に溢れていますが、自分自身で正しいと思ったものを選び、クリニックでの方針と対策とします。
マスコミが発信した「歯科医療従事者・歯科医院は感染のリスクが高い」といった報道により、多くの友人、患者さんから心配と同情の声が寄せられました。
ここで思うことは、そもそも、新型コロナウイルスの騒動が起こる前から、私たち歯科医療従事者はウイルスや細菌に対峙してきたと言うことです。
影響力のあるマスコミの発信で、ここまで『歯科』が貶められたことを、正直悔しく思いました。
HIVや肝炎ウイルスなどへの感染リスクはどんな時もありました。
したがって、私たちは「スタンダード・プレコーション(標準予防策)」を徹底して診療にあたってきました。
スタンダード・プレコーションとは…
感染の有無に関わらず、医療が提供される場において全ての患者さんに対して行われる標準的な予防策
これらの取り組みには、スタッフの労力と想像以上の費用がかかります。
しかし、『自分自身や自分の家族が受診したい医療機関』を考えると、ここを妥協することはできませんので、惜しまず取り組んでいます。
今回の騒動のために、新たに取り組んだこともありますが、基本的な方針や対策は大きく変わってはいません。
良い機会なので、当院の滅菌と感染症の対策を以下にまとめます。
ホームページ内の「感染予防と滅菌」ページと併せてご覧いただけると幸いです。
当院の滅菌と感染症対策
(1) 可能な限り全ての器具を滅菌しています
基本セットをはじめ、歯を削るバー・ドリルなど。
滅菌器(オートクレーブ)は、主にヨーロッパ基準で最も厳しい基準クラスBを使用しています。
(2) 使い捨て製品(ディスポ)を積極的に採用しています
グローブや紙コップ、エプロン、3wayシリンジの先、排唾管、薬品用のディッシュ、小筆など。
スタッフの努力と、迅速な初動により、必要な在庫はしっかりと確保しています。
グローブをアルコール洗浄のみで他の患者さんに使い回したり、同じマスクを翌日まで使用したりと言ったことは行っていません。
(海外より拙い英語力を駆使して個人輸入しました。)
(3) 唾液や血液がついた手で触れる部分には、バリアを施して汚染を防いでいます
ライトハンドルやブラケットなど。
バリアは患者さんごとに交換して、使い捨てています。
(4) 清拭・消毒を徹底しています。
ユニットの表面など。
滅菌もバリアもできない部分は、使用後にアルコールや次亜塩素酸ナトリウムで清拭・消毒しています。
(5) スタッフの防護を徹底しています
直接患者さんと相対するスタッフは、防護服、キャップ、ゴーグル、フェイスシールドを着用して防護しています。
平常時は、マスクを外して挨拶をするなど、コミュニケーションを徹底していますが、非常時ですのでご理解下さい。
(6) 口腔外バキュームを積極的に使用して、診療室内の汚染に対応しています
治療時のエアロゾルは口腔内バキュームと口腔外バキュームの併用により、約98%除去できるとの報告もあります。(渥美克幸先生 Facebookより)
その報告を受け、全ユニットに口腔外バキュームを配備できるよう増設を依頼しました。
(7) 受付には飛沫を防ぐ透明樹脂パーテーションを設置しています
診察券や、保険証、領収証、お金のやりとりは、トレーを介して行い、手と手が直接触れ合わないように配慮しています。
(8) 患者さんもスタッフも、アルコール手指消毒を徹底しています
受付の横に手指消毒用のアルコールを設置しています。
また、クリニックの至る所にスタッフ用のアルコールを設置しています。
(9) 治療前に含嗽をお願いしています
イソジンやリステリンにより、新型コロナウイルス(エンベロープを有するウイルス)の死滅が確認されています。
(10) 非接触型体温計で検温と感染症対策用の問診票を記入していただいています
受付にて診察券や保険証をお預かりする際にお願いしています。
問診票で問題が確認された場合及び、非接触型体温計でこちらの定める体温以上が確認された場合には、腋窩型体温計で再度検温を行い、必要に応じて診療日を改めていただく場合がございます。予めご了承ください。
(11) 全ユニットサイドに、ウイルスを除去できる空気清浄機(Blueair)を設置しています
[ Blueair ]
HEPA Silent ®テクノロジーにより、ハイスピード清浄かつ、ウイルスレベル 0.1μm の微粒子も 99.97%除去できます。
(12) 業務用加湿器(64畳用)で、診療室を適切な湿度に保っています
空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下し、ウイルス等に感染しやすくなります。
一方、加湿しすぎると、咳・くしゃみにより生じたエアロゾル中のウイルスの乾燥を妨げ、感染性を保持しやすくなります。
すなわち、適切な湿度(50~60%)を保つことが重要だと考えています。
(13) 積極的に換気を行っています
定期的に可能な窓や扉を開放し、換気扇を常に回し、口腔外バキュームも併用して、診療室内の換気を行っています。
(14) 定期的にクリニック清掃のプロによる院内清掃を受けています
業界でも有名なクリニック専門清掃業者「ケイズクリーン」に定期清掃をお願いしています。
ただ汚れを落とすだけではなく、院内の除菌・抗菌まで「クリニックの衛生管理」をしてもらっています。
また日常の清掃について、スタッフもアドバイスを受け、院内の美化に努めています。
(15) 予約の数を調整しています
待合室や診療室で、患者さん同士が「密」にならなりにくいように予約の数を調整・減少しています。
また、予約と予約の時間に余裕をとり、治療後の消毒に十分な時間を確保しています。
(16) 情報発信をしています
注意喚起や、相談窓口連絡先などの情報を発信をしています。
続いて、歯科治療を受診する危険性についてです。
日本歯科医師会から、新型コロナウイルス感染症に対しての情報が発信されています。
5月1日の新聞には、日本歯科医歯会から以下のような新聞広告が掲載されました。
4月30日 TBS系列報道番組「あさチャン!」では、堀憲郎会長が「歯科治療を通じて患者さんに新型コロナウイルスが感染した例は確認されていない」ことを明言しました。
どこかの報道によって勘違いされがちですが、歯科治療を行うことで、新型コロナウイルスに感染するリスクが高いのは、むしろ我々治療を提供する側です。
そのことを全スタッフが理解した上で、徹底した管理と対策を講じて、スタッフ(勿論、私自身も)を守るのが私の役目です。
自粛診療中でも、急な痛みや、詰め物が外れた、歯が欠けた・折れた、入れ歯が痛くて食事ができない…といった患者さんから数多く連絡があり、最低限の応急処置を行ってきました。
これを書いているG.W.中も、オンラインで予約状況を確認すると、休み明けに多くのWEB予約が入っています。
困っている人に必要とされること、休日が明けるまで待っていていただけること、本当に嬉しいです。
地域でより良い治療を行うために、望んでこの縁ある場所で開院しました。
開院してからは、大好きな場所で、困っている人のために一生懸命治療を行ってきました。
そして、今回のコロナ騒動。
少しお休みをいただきましたが、しっかりとした準備が行えましたので、地域を支える医療機関として、口の中のプロとして治療を再開します。
最後に、クリニックの大切なスタッフについて。
自粛診療中は、2人のスタッフ(主に徒歩圏内の)のみ出勤してもらい、残りのスタッフは自宅で待機してもらいました。
自宅待機組には、自宅で勉強やセミナーの復習をしてもらい、パワーアップに努めてもらいました。
また定期的に、オンラインミーティングを行い、体調の確認や、情報を共有しました。
私の想いや考えを常に理解して、一緒に体現してくれる最高のスタッフには心から感謝しています。
初回だと言うのに、内容が内容だけに長々と書いてしまいました。
最後までお付き合いありがとうございました。
困難な状況が続きますが、ともに支え合い、協力して乗り切っていきましょう。
クリニックロゴにも、マスクを着用させてみました。
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