クリニックブログ

みなさん、こんにちは。ひしかわ歯科矯正歯科、歯科衛生士のおがわです。

今回は訪問歯科診療についてお話ししていきます。

「一人じゃ通院できないから」「寝たきりで大変だから通えない」などと歯科の受診を諦めていませんか？？

以前から通院して下さっている患者様、またそのご家族の方が「通院が難しくなった」「本人や自分の歯磨きには限界がある、難しいから診てほしい」など相談を受ける事があり、当院ではご自宅へ訪問して歯科診療を行っています。

 

【どういう人が対象になるの？】

クリニックへの「通院が困難な方」が対象になります。

 

【どんなことを行なっているの？】

歯科医師と歯科衛生士がご自宅に伺い、治療や口腔ケアを行なっています。

クリニックでの外来診療とは異なり設備が整っているとは言えません。しかし、外来診療とほとんど変わらない治療や口腔ケアが行えるように、持ち運び可能な機材を使用しています。

むし歯の治療・入れ歯の調整・歯周病の治療(超音波での歯石除去)・口腔ケアなどを行なっています。

また、患者様のご家族の方への口腔ケアのアドバイスを行い、日常での口腔ケア技術の向上のお手伝いも行っています。

 

こちらは、訪問させていただいている患者さんの初診時のお写真です。

歯茎の上や中に歯石が付いており、歯茎が少し腫れています。歯石があることにより、歯間ブラシも通しにくい状態でした。

そこから、2週間に1度訪問し毎回の口腔ケアや、負担が少ないように何回かに分けて歯石除去を行ないました。

欠かさず訪問させて頂いたことで、今では歯茎の腫れや出血も治って、歯磨きや歯間ブラシも行いやすいお口の環境になりました。

【費用について】

基本的には保険診療の範囲内で治療を行っています。
医療保険で定められている「歯科訪問診療料」と「治療費」、介護保険の「居宅療養管理指導費」がかかります。お伺いする際の交通費はかかりませんのでご安心ください。
費用の負担額の割合は、通常の医療保険と同じです。

【訪問可能なエリアついて】

自転車でお伺いできる範囲。（詳しくはお電話にてご相談ください。）

【訪問歯科に取り組む目的・理由】

ご家族の方・ケアマネージャー・介護士・主治医など患者様の周囲の方とも連携し、協力を得て、『患者様が快適で安全に食べられるお口』・『口腔ケアをしやすいお口』を目指して訪問歯科に取り組んでいます！

要介護の方は嚥下機能（飲み込む機能）が低下しており、寝ている間や食事中などに唾液が誤って気道に入り、誤嚥性肺炎を発症しやすいといわれています。

誤嚥する唾液の中に歯周病菌やむし歯菌が多いと、誤嚥性肺炎に罹るリスクは高くなります。

お口の中の環境を清潔に保つ事が、誤嚥性肺炎を予防する事へと繋がります。

通院して下さっている患者様、またそのご家族の方で通院や口腔ケアについて、お困りの方がいらっしゃいましたら、お声掛けください。

＊介護事業所様からのご相談も承っております。

ご高齢の方のお口の中の詳しいことについてはこちらをご覧下さい。